偶像適塾

大阪大学のアイマスサークルです。月1以上の投稿を目標に更新していく予定です。

シャニマス衣装展という最高の展示

こんにちは、阪マス新M1のめめもあいです。

 

3月30日に阪マスの有志でシャニマス衣装展に行ってきました。

idolmaster-official.jp

 

ファッション系の展示には少しだけ行ったことがあります。Purfumeの神戸での衣装展、京都で昨年あったLOVEファッション展にGUCCI展くらい。

さらに自分はもともと服や衣装が好きで、シャニソンではドレスオーダー機能で遊びまくっているので、今回のシャニマス衣装展は逃してはならない、という感じでした。

 

結論から言うと本当に最高の展示でした。このブログが公開される頃にはもう展示期間が終わっているはずなのが残念ですが、興奮冷めやらぬうちに感想を記録したいと思います。

 

 

布について

学マスのモデルのポリゴン数が話題になってそろそろ1年。でも現実の方がすごかったです(当たり前)。イラストや3Dモデルだと、例えば布の細かな質感やチュールを構成する網目って基本的には省略されるし、された方がかわいいです。

 

ただ、実際衣装にするとなると話は別で、布は本当に重要です。柄はプリントか織りか、装飾の素材は何か、チュールやシフォンの透け感は。また、機能面で言えば、歌って踊るときの衣装なので、あまりにも重かったり、透けすぎてしまう布は好ましくありません。

 

衣装展、本当に(触れなければ)かなりぎりぎりまで衣装に近づくことができて、自分は布に大興奮していました。最近卓上手織り機を買って、布に関する基本的な知識を有していたことも影響しています。

 

どの衣装も素敵な布でできていたのですが、いくつかピックアップしてご紹介します(間違って使っている語句などあるかも)。

 

ビヨンドザブルースカイ(スカート、胴体、衿の布)

スカートのチェック柄布、斜めのチェックは織り出されている。こういうところがリッチだと本当にうれしくなってしまって、開幕からテンションが上がった

胴体部分(ベース)の布、まるでエスプリエンボスアラレ(参考:https://www.print-on.jp/doujin/comic/paper/arare/arare.htm)のような感じ。プリズムを想起させ、この衣装を通して分光が起きるかのよう。空を超えて。最初の衣装、これに袖を通して、283プロのアイドルとして彼女たちは輝きだすんだなと(怪文書)。

衿はスパンコール布になっていて、これは布ももちろんきれいですが反射が素晴らしかった、という。あと、衿の端からすこしスパンコールがはみ出しているのが、黒いチュールも相まって夜空を照らしているかのようでした。
サンセットスカイパッセージやブレイブヒーロージャージ、リップリングクリアマリンなど(スラブ糸っぽいもので織られた布)

円香のリップリングアクアマリンのスカート部分を例に。スラブ糸というのは太さが不均一な(太くなったり細くなったりする)糸のことで、これで布を織るとこういった風に布にすこし筋が入っている感じになります。たぶん、この衣装についてはノクチルの4人のメンカラの部分が同じ布の色違いで、個性が出てくるとともに根幹が同じである、という意図があるのかなと推測しました。
あと、ベースとなる白い布(上にちらっと見えている)も、ヘリンボーン柄でとてもうれしい。
ワンツーマーチングパレード(胴体部分の布)

この胴部分の白い布、凹凸とツヤがある感じなのですが、見方によってはそれが細かい星に見えました。すごくかわいい。星に見えたのは自分だけ???



ステージに立つための衣装

アイドル衣装は踊るときに着るものなので、動きやすさが求められます。加えて、踊っても着崩れない、というのも重要です。キャプションでも随所でこれらについて言及されていました(オフショルの袖がずれないようにとか、アシンメトリーな衣装の重さのバランスとか)。

 

こういうのに気づくと、衣装製作の方々の思いやりにダイレクトに触れられた気分になります。うちのアイドルたちを気遣っていただきありがとうございます。

 

ガルディエーヌシリーズ(アクションプリーツ???)、ウーリーメイラースクレ(フードのなか)

脇部分をよく見ると、布が少し足されているのが分かると思います。ジャケットは腕周りが窮屈なので、ゆとりを持たせるため? こういう細かい気配りが本当に愛でした。気づいたのはこの衣装だけでしたが、他の衣装にも施されているのだと思います。

フードの中にコームを仕込んであります。踊っているときにフードがずれないように……。

 

技術を通して熱を感じた。というまとめ

沢山の衣装のどれもに、思いやりやこだわりがぎゅうぎゅうに詰まっていました。思いやりやこだわりを形にするための積み重ねられた技術に間近で触れられて、非常にうれしかったです。製作された衣装を通じて、作り手の「熱」としか言いようのないものが伝わってきました。

 

シャニマス衣装展は、単に衣装を見る、という以上に、そういう意味で得難い経験でした。広く、創作されたものには多かれ少なかれ熱がこもっているものですが、それが受け手に伝わるか、というのはまた別の話で。

 

今回シャニマス衣装展に自分がここまでの興奮を覚え、熱を感じられたのは、例えばコンテンツそのものへの思いだったり、タイミングだったり、自分自身のコンディションだったりといろいろな要素によるものでしょうが、だからこそ本当に一期一会の展示だったなあと思います。

 

今本当に絵が描きたい。熱ってすごい。オサレカンパニーの方々、そして衣装展に関わってくださった方々に感謝です。